富士登山に行きます。酸素缶や食べる酸素は有効ですか?

高山病は酸素が少ないことが原因なのでなく、少ない酸素に慣れていないことが原因です。一時的に酸素を吸っても、酸素が少ないことに体が慣れるわけではありません。もう、おわかりですね。えっ、わからない?では「Q.高山病はどんな病気?」を読んで下さいね。
以前、富士山の8合目で座り込んで、酸素缶を吸っている登山者に会いました。酸素缶をずーーーっと吸いながら登山すると言って、ザックに酸素缶を10本以上持っていました。登りたいけど、少しでも苦しいのは嫌だ、というのはわからなくもありませんが、酸素缶を吸っていても苦しそうでした。酸素缶登山は一見可能なようですが、この方法に潜むデメリットを考えてみましょう。天気が悪くなると、行動に時間がかかります。さらに寒くなると体温を上げるのに体は酸素を多く使います。このように、高いところで天気が悪くなった場合、酸素の予備が足りなくなった!というのが一番怖いです。酸素の少ない環境に体が適応していないので、酸素缶が切れると、一気に高山病が悪化します。では、酸素がなくなったら下山すれば大丈夫、と思っている方・・突然酸素の少ない空気を吸うことになりますから、高山病になる可能性があります。
食べる酸素は有効でしょうか?
高山病を解決するために、胃や腸から酸素が吸収されて、全身に酸素を沢山送る、ということはありません。食べる酸素の効果は高山病対策としては期待できません。
繰返しますが、高山病は酸素不足が原因ではありません。酸素不足に体が慣れていない(慣れる時間が足りない)ことが原因です。