山岳医療救助情報 Mountain Medical Information

加温:村上式湯たんぽ

低体温症の救助を革新的に進歩させたのがこの”加温”です。
科学的に「高い温度」「体幹」「接触面積を広く」温めることが推奨されています。
この医学的知見を、現場の知恵で救助技術に変えたのが、村上さん。そこで敬意を表し「村上式湯たんぽ」です。

湯たんぽを作ろう

接触面積を広くとり、体に熱が伝わる面積を大きくしましょう。山道具では、プラティパス(耐用温度90℃)、モンベル・フレックスウオーターパック(耐用温度85℃)が有効に使えます。
無い場合は、ペットボトルでの代用も可能ですが、高温に耐えられないことと、円柱形のペットボトルでは接触面積が小さいので、効果はやや落ちると言えます。

胸(体幹)を温める

温めるのは体幹(胸!)です。プラティパスがたくさんあれば、首や脇の下にも当てて良いですが、最優先は体幹(胸!)です。手足が冷たいからと、手足を温めてはいけません。

いつ使うの?

この写真は低体温症ラッピング(詳細はこちら)を行うところですが、湯たんぽは、ラッピングの時のみならず、低体温症の予防にこそ、どんどん使いたいものです。雨に濡れた後、とても疲れている時、山小屋で寒くて温まらない時、ガタガタ震えている時、など早めに作って胸に入れると効果的です。

プラティパスのサイズは、大きい方が広い接触面積をとれ、湯温の低下も遅くなります。
複数個あれば、複数個使うとさらに効果的です。

よくある質問

Q: やけどするなら温度を下げたらどうですか?
Q: なぜ手足を温めてはいけないのですか?

とても良い疑問です。医学的に専門的な理解が必要です。
ベーシック冬コースを受講して、実践的で、確実な理解を深めてください。

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