リコール安全
警告:クライミングアンカー破損〜UIAA
アンカーに注意!
クライミング・アンカーの腐食と応力腐食割れによる破損
UIAA Safecomが、ギリシャのレオニディオで最近起こったクライミング・アンカー腐食の問題についての情報を発表しました。以下の概要と推奨事項をお読みください!
aaa
PDF(和訳)、PDF (原文英語)はこちらから。
概要
クライミング・アンカー設置後、わずか数ヶ月~数年で予期せぬ破損がギリシャのレオニディオで報告されました。 このような破損は、主にステンレス鋼のアンカーで発生しており、特定の環境下での劣化、すなわち腐食、特に応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking:SCC)が原因です。
クライマーへの推奨事項
クライミング時
-
- アンカーを目視で確認し、ひび割れなどを探す。ひび割れは必ずしも目に見えるわけではないので注意が必要。
- ルートのクライミングリスクを評価する際には、応力腐食割れ (SCC) も考慮する。
- 複数のボルトで構成されているアンカーを複数使用して確保/降下を行う。可能であれば、ビレイリングも複数使う。
- ビレイ/懸垂下降スタンスのボルトは、ナッツ、カム、樹木、岩等を使ってバックアップを取る。
- 疑わしいボルトがある場合は、クライミング計画を中止できるよう準備をする
ボルトが破損した場合(クライマーが安全で、負傷者の手当てが済んだ後)
-
- 破損したアンカーの部品を回収する。(破損面を傷つけたり、破損したアンカーを組立てようとしない)
- 地元のクライミング団体に知らせる。
- UIAAに連絡し、壊れたアンカーを分析のためにUIAAに提供する。https://theuiaa.typeform.com/to/rlBZyc
ボルト設置者への推奨事項
-
- ボルト設置を行う際は、観光事務所や地元の自治体に問い合わせる。
- 沿岸地域ではUIAA 123 SCC認定の岩用アンカーを使用する。
- 長期的な視点で考えて、膨張式のアンカーよりも接着式のアンカーを選択する。
腐食と岩場のアンカーに関する詳しい情報はこちらをご覧ください
UIAA Safety Commission 2024 - https://www.theuiaa.org/safety/ CC-BY-NC-SAに基づき和訳