UIAA『鋭いエッジによるロープ切断のリスク』和訳版を公開
NKF/NCF と UIAA の安全委員会が共同で作成した「鋭いエッジとロープの切断」に関する文書が2025年3月に公開され、ICARに共有されたものを和訳をしました。
クライミングロープは、スポーツクライミング、登山、アイスクライミングにおける保護システムのバックボーンです。バックボーンが破損すると、クライマーは重力に翻弄されることになります。ロープクライミング中に落下すると、クライマーが重傷を負ったり死亡したりする可能性が高くなります。
この文書では、鋭いエッジとの接触により登山用ロープが切れるリスクについて検討しています。ロープの切断につながる要因、事故の履歴データ、登山者とルート開発者がこれらのリスクを軽減するための推奨事項を概説しています。また、実際のロープ切断のケーススタディもいくつか紹介されています。
(本写真はICARで共有された文書から引用)
この文書では次の内容について説明します。
- 登山用ロープの要件
- 鋭いエッジとは何ですか?
- ロープが切れると何が起こるのか、ロープが切れる原因は何か
- 鋭いエッジの影響
- 落石によりロープが切れる
- 落石以外のロープ切断
鋭いエッジによるロープの破損はまれではあるが、重大なリスクを伴う。この研究は、事故を防ぐために、注意深いルート計画と適切な登山技術の重要性を強調している。
UIAA安全委員会、その他の関連団体、登山用具およびギアの製造業者は、ロープの鋭利なエッジに対する耐性を向上させる方法を模索し続ける一方で、登山者は登山中にリスクを積極的に評価し、軽減することが求められています。
和訳版PDFはこちらからご覧ください。
UIAAのサイトはこちらからご覧ください。
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