Covid-19に関連した海外の救助組織状況
1. 救助隊員の感染及びリスク
・イタリアで最も有名なドロミテ山岳救助隊の歴史的なパイロット(55歳)がcovid-19に感染、肺疾患を持っていたため重症化し、12日間集中治療室で治療、計1ヶ月の治療期間を経て生還しました。職務中の感染か、職務中に感染源となったか、感染契機等は不明です。
Corpo Nazionale Soccorso Alpino e Speleologico - CNSASより
・オーストリアの山岳救助隊が、要救助者に接触する際に、救助者はマスクとグローブをし、要救助者にマスクを渡して装着させている様子。
Bergrettung Tirolより
2. 患者搬送
・フランスからの搬送風景
フランス東部では重症患者の数に集中治療室が対処できず、近隣のドイツ、スイス、ルクセンブルクに患者を移送。
photo:REUTERS/Christian Hartmann
・ドイツやオーストリアでは「Epi Shuttle エピシャトル」という隔離ステーションで搬送。
EpiShuttleのコストは現在約40,000ユーロ。
Heli Austria GmbH, DRF Luftrettungより
3. 支援活動
・民間救助隊は薬やマスクを配って自治体を支援(イタリア)
Corpo Nazionale Soccorso Alpino e Speleologico - CNSASより
4. 登山活動自粛の呼びかけ
欧米の救助に関わる組織は、登山活動自粛の呼びかけをしています。 救助隊員の安全な活動、限られた救助資源、要救助者を受け入れる病院の負担、要救助者の搬送先での感染リスク、山間部コミュニティーへの感染拡大など、多くの理由が挙げられています。
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