海外における山小屋再開事情 (スイス,ドイツ,オーストリア)
スイス
(スイス アルパイン クラブの発信内容を訳して紹介します)
2020年5月11日から、山小屋が営業を再開、山小屋業界コンセプトを公開しました。これは、山小屋滞在に関するリスク評価が基本となっています。このコンセプトの最終的な目標は、新型コロナウィルスの拡大を抑制または防止し、小屋の営業者(スタッフ)と登山者を感染からまもることです。
小屋の事情はそれぞれ異なる為、予防対策の構想も異なります。まずは、小屋に収容可能な客数を決定します。スイス(および近隣諸国)のすべての山小屋では、次の基本ルールが登山者に適用されます。
- 健康な状態でのみ小屋を利用する。
- 事前予約のみの宿泊。
- 持参するもの:寝袋、枕カバー、消毒剤、タオル、必要に応じてマスク。
- ゴミを持ち帰る。
「もちろん、山小屋は完全に以前に戻ることはできません。山小屋による感染対策の責任ある実施と、利用する登山者による指針の厳守を行うことで、2020年夏にスイスの山小屋への訪問を妨げるものは何もありません。」
5月13日、スイス アルパイン クラブの理事会は、宿泊税と消費税について、今年は免税を決定しました。
注釈:スイスでは、アルパインクラブが多くの山小屋を営業しています。
2010年9月 スイス、アローラにて撮影
ドイツ
(ドイツアルパインクラブの5月14日発信。)段階的な山小屋再開
登山者が知っておくべきこと
- 基本的には、平地同様に、手洗い、ソーシャルディスタンス、接触に関する制限を適用。
- 通路と座席に印をつけて、全ての客の動きを規制, スタッフの指示にも従うこと。
- 小屋のスタッフは、全ての客の連絡先の詳細を記録し、緊急時に感染経路を追跡できるようにする。
- 全てのエリアにおいて、人との最短距離は1.5mを保つ(食堂、立ち上がったり座ったりするとき、廊下、部屋の全て。例外は、互いに接触を許可されている人々のみ。)
- 小屋は健康な状態でのみ訪れる。
- 口と鼻の保護は必須です(屋内と屋外の両方) バフやスカーフで十分。
- 多くの小屋は、ソーシャルディスタンスの規制により、座席数を大幅に減らす必要があり、人気の小屋では、(食事など)待ち時間が長くなる。
- ハイカーは、小屋で食事等ができない場合に備え、十分な飲食物を用意する。
オーストリア
5月15日〜昼間の営業再開、5月29日〜宿泊再開。
以上。
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